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06月15日-02号

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  1. 東広島市議会 1993-06-15
    06月15日-02号


    取得元: 東広島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-12
    平成 5年第2回 6月定例会(第2日目)1. 日時  平成5年6月15日(火曜日)2. 場所  東広島市議会議場3. 出席議員(30名)  1番 高 木 昭 夫   2番 遠 地 和 明   3番 坂 本 一 彦  4番 村 主 武 彦   5番 伊野本 雅 昭   6番 下 村 昭 治  7番 鷲 見   侑   8番 森 本 博 文   9番 橘 川 正 三  10番 橋 本 尚 子   11番 冨 吉 邦 彦   12番 山 田 經 介  13番 杉 井 弘 文   14番 黒 川 通 信   15番 土居川 和 彦  16番 岩 田   寿   17番 石 丸 正 喜   18番 川 元 秀 徳  19番 渡 辺 司 三   20番 北 野 雅 司   21番 木 原 亮 二  22番 貞 岩   武   23番 城 楽 隆 幸   24番 鳴 輪 積 三  25番 岡 田 準 三   26番 井 林 文 明   27番 山 本 孝 喜  28番 槇 田 修 三   29番 浅 井 義 昭   30番 金 清 守 雄4. 欠席議員(なし)5. 本会議の書記  事務局長   森   清 明      局次長    財 満 弘 明  議事調査係長 高 原 正 治      主任主事   吉 村 康 明6. 説明のため出席した者  市長     讃 岐 照 夫      助役     中 森 桂 三  助役     徳 島 征 二      収入役    中 田 徹 郎  総務部長   小 川 誠 吾      総務部次長兼総務課長                             渡 辺 博 憲  企画管理部長 瀬 尾 登 之      財政課長   丸 谷 作 蔵  市民部長   石 村   勲      福祉部長兼福祉事務所長                             渡 辺 国 彦  産業部長   松 山 一 義      建設部長   中 谷   武  都市部長   小 西 秀 明      教育長    山 内 吉 治  教育次長   西 原 忠 徳      水道局長   西 原 昌 三7.会議事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問────────────────── * ──────────────────                      午前10時3分 開  議 ○議長(金清守雄君) ただいまの出席議員は28名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付いたしましたとおりであります。────────────────── * ────────────────── ○議長(金清守雄君) それでは、これより日程に入ります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員は議長において、20番北野雅司君、21番木原亮二君、22番貞岩武君を指名いたします。────────────────── * ────────────────── ○議長(金清守雄君) 日程第2、一般質問を行います。 ここで念のため申し上げておきます。当初の発言時間は30分以内とし、再質問は3回までで、質問、答弁、再質問を含めて1時間以内となっておりますので、ご承知おき下さい。 それでは、一般質問の通告がありますので順次発言を許します。25番岡田準三君の一般質問を許します。 ◆25番(岡田準三君) 議長、25番。 ○議長(金清守雄君) 25番。 ◆25番(岡田準三君) (登 壇)皆さん、おはようございます。今回は図らずもトップバッターということで、議会運営委員長の心配り、大変感謝申し上げます。梅雨もさなかとなりまして、皆さんには大変お疲れのことと思いますが、これから、議長の許可を得ましたので一般質問をさせていただきます。 まず初めに、少子社会を支える施策についてお伺いをするわけですが、皆さん、この少子社会という言葉は耳聞きなれない言葉と思いますが、いわゆる今日、子供が少ないことでございまして、高齢者社会を裏返せば、子供がいかに少ないかということで、日本全国、これは重要な今後の課題でもありますし、本市としても、他の地方自治体に先駆けて、こういったこれから述べます施策について、首長の英断を求めるものでございます。 まず、少子社会を支える施策について、お伺いを申し上げます。 最近の子供の出生率を見ますと、第2次べビーブームの73年の209万人をピークに減少しはじめ、91年には122万人で、昨年は約120万9,000人まで落ち込みました。女性1人当たりの平均出産数は、1991年いわゆる平成3年には、これまで最低の1.53人となり、昨年は1.50人と史上最低となりました。厚生省人口問題研究所の推計によれば、この傾向はさらに続き、1998年すなわち平成10年には1.36人まで落ち込むという、ショッキングな数字が提示されています。 その理由として、女性の社会進出、晩婚化やシングル化傾向など、結婚観やライフスタイルの変化などがありますが、これらの背景には、養育費や教育費などの経済的負担、狭い、高いなど劣悪な住宅事情、不十分な保育体制、出産による職場復帰への不安などによって、多くの家庭で安心して出産に踏み切れないでいるという現状があるのではないでしょうか。 子育てをめぐる問題は、もはや親だけに責任を押しつけるだけではすまされない状況にあります。行政の責任は極めて大きいと言わざるを得ません。働きながら子供を安心して産み育てられる社会を目指すために、我が公明党の粘り強い推進が実って、昨年4月から育児休業法が施行されましたが、この法律をさらに実効あるものにするため、休業期間中の所得保障、再就職後の不利益な取り扱いの禁止など、まだまだ改善の余地がございます。子供を産みたくとも産めなくしているさまざまな問題がございます。安心して働き続けられる環境を整えるためには、どんなときでも安心して子供を預けられる保育サービスの充実が不可欠であります。 このようなことを研修するため、私事でありますが、5月末に大分県の大分市が実施されています休日、祭日保育の実態について、調査研究に出向いてまいりました。同市の休日事業の目的は、女性の就労形態の多様化等に伴う休日における保育需要に対応するためと位置づけられ、実施されており、なかなかの好評でありました。また保育料についても、A階層及びB階層を除く前年分の所得税課税所帯区分のD1からD12までの階層においても、本市と比較してみた場合、かなり減額となっております。 例えば、前年分の所得税課税額が3,000円未満の世帯、すなわち階層区分のD1では、大分市の場合には、3歳未満児も3歳以上児にも同額の8,900円であり、2人目はその半額の4,450円となり、3人目は2,220円であります。ひるがえって本市の保育料徴収金基準額表で、この階層区分では1万2,990円で3,320円も高い料金となっております。なお3歳以上児にも区分されており、これらには1万190円もの負担となっております。 さらに大分市の場合、3歳未満児と3歳以上児の負担区分適応はD8階層からとし、相当に思い切った施策をとっておられます。また保育料の最高額のD12階層においても、大分市では3歳未満児では3万7,500円で打ち切りであります。本市のこの同階層では5万7,240円となっており、実に1万9,740円も高い料金であります。 また話は変わりますが、山口県の新南陽市では、2人目以降は保育料は無料とすることを本年4月から実施されております。 このように、全国各地で続々と共働き家庭の経済的負担の軽減と、子供を育てやすい環境づくりが進んでおります。 子供の成長は、日を追うごとに目をみはるものがありますが、成長過程でいちばん心配になるのが病気でございます。特に、乳幼児の健診は細心の注意が必要であります。本市は、健診は年齢に応じて無料で健診は実施されてはいますが、経済的負担解消のため、せめて3歳児まで医療費の自己負担を無料に踏み切るべきだと思いますが、いかがでしょうか。近ごろでは就学前まで医療費の無料を考えるようになってきていますが、これらの施策についてお尋ねをしてみたいと思います。 それから、子育て支援策の一環として、助産費の支給を迅速化することも必要かと思います。現在、産婦人科病院での出産費は30~40万円かかります。国保では助産費は24万円が払い戻されますが、助産費支給申請書を提出してから約1か月後の支給となっているのが実態であります。退院のときには病院への支払い分を用意しなければなりません。一時的に多額の出費となります。経済的にも本当に厳しい面がございますから、退院時に現金支給あるいは振り込みでも間に合うように考えるべきだと思いますが、これらの取り扱いについて、いかが取り組まれる用意があるや否や、お伺いをしてみたいと思います。 なお余談でございますが、助産費とは、妊娠4か月すなわち85日以後の出産であれば、たとえ死産、早産、流産、この場合は人工流産も含めますが、こういう出産の形態に関係なく支給されるものでありますが、助産費というのは、産まれた子供に名前が付き、出生届を出した場合にのみ支給されるものではなく、助産費支給は、出生が前提のような印象を与えてはいないではないでしょうか。出産の事実に着目して助産費が支給されることをPRする必要があるのではないかと思います。 また、口座振替依頼票で支給を申請される人に対して、5枚つづりの最後の支払金口座振替通知書では、今日的課題でありますプライバシー保護の面から不適切なことがございます。例えば、銀行口座が番号がすぐ分かるようになったり、それから金額等々ございますが、これらの改善を以前から私は提案をしておりましたが、今日どのように研さんされていますでしょうか、お尋ねをしてみたいと思います。 また、児童扶養手当のことでございますが、子供も18歳になれば働いて稼げるとの発想かもしれませんが、高校進学がなかば今日、義務教育化している今日であります。高校生のアルバイトが強い制限を受けていることを考えると、まるで母子家庭は高校に行くなといっているかのような、時代錯誤もはなはだしい制度であると言わざるをえません。児童扶養手当の支給対象となる児童の定義は18歳未満のものとなっており、したがって満18歳になると打ち切られます。国民年金法、厚生年金法でも、加算の対象となる子は18歳未満であります。18歳といえば高校在学中であります。親の教育の負担も重い時期でもあります。例えば高校在学中に、4月に産まれた人と翌年の3月に産まれた人では、1か月3万8,220円として、残月の11か月分支給に42万円もの差が出てまいります。誕生日での支給打ち切りを改め、高校在学中は年度末まで支給延長を、国は検討課題としていますが、既に長崎市においては、国の改善措置を先取りして来年度から実施すべく決定をなされております。 以上、少子社会に対する支援策を、4点にわたり提言と改善を申し上げましたが、高齢化社会の裏面は、取りも直さず今日の少子社会を真剣に考えなければならない重要な課題でもあることをご認識をいただき、前進のある答弁を求めるものでございます。 第2点目は、年金受給者現況届証明の無料化でございます。過般、この件について質問してまいりました経緯がございますが、その後どのようにご検討なされたのか、再度ご質問を申し上げます。 ご案内のごとく、長年勤めた職場をあとにして、待望の年金がいただけるようになった人たちにとっては、他の収入がない場合には、この年金を元手に生活をしていかなければなりません。市・県民税、国保税、固定資産税等も、この年金の中からねん出しなければならず、日々の生活は、あまりゆとりのないのが実態ではなかろうかと思います。このような人たちにせめてもの、年1回の現況届を提出する際の年金等記載証明手数料を徴収せず、生活への援助費が欲しいものでございますが、所管ではいかがお考えでしょうか、再度お伺いするものでございます。 第3点目は、芸陽バス寺地線運行中止後の対策について、お伺いをしてみたいと思います。 長年にわたり、地域に親しまれ利用されておりました芸陽バス会社の寺地線の運行が、本年春のJRのダイヤ改正にあわせて中止となり、所定の停留所の看板も撤去され、全くもって寂しい限りであります。この路線の廃止になることにつきまして、私は平成3年第1回定例市議会の代表質問において、質問をいたしてまいりました。その質問の主眼は、関係機関の経営上からの営業の廃止もささやかれているが、そのような情報はキャッチなされていますかとお尋ねをし、さらに事態が悪化することになるようであるとすれば、何らかの対策を講じてもらうわけにはいかないでしょうかというものでありましたが、私の質問以後、当局におかれましては、どのような手だてをとられたのか、まずもってお伺いするものでございます。地域内に周知徹底されずじまいに運行中止となり、社会的に過疎化が一段と進行するのではないかと懸念するところであります。運転手段のないもの、すなわち子供、老人世帯の人たちは、ほとほと困惑をしておられます。 以前にも、私は当該地区並びに正力、篠方面も含めた交通手段の改善について提言いたしてまいりましたが、当局は一向に耳を傾けようとはなされませんでした。誠にもって残念としか言いようがありません。あえて申し上げますが、市民に本当に豊かで暮らしよい、そして安心して住んでよかったと思っていただけるように思うのならば、いろいろと対案も出なければ、真の福祉のまちづくりはできないと思います。当該地区の方々から多くの要望をいただいております。いま一度、当局も市民本位に立脚してお考えいただきたいと思いますが、当局のご所見をお伺いしてみたいと思います。 最後の質問は、託老所設置についての構想でございます。これも、語句は新語であります。託老所とは、いわゆる老人を預けるとこということで、幼児ではございませんが、こういった託老所が設置ができないかということについて、お伺いしてみたいと思います。 高齢者保健福祉計画が進む中で、見落としがちなのが在宅福祉サービスの面にありはしないだろうか。在宅福祉サービスでは、ホームヘルプサービスデイサービス、ショートステイ、住宅リフォーム援助日常生活用具給付、訪問看護等によりサービスが受けられますが、これらのサービスは、今日、週に2回から3回程度が限度であります。昨今は、超高齢化社会が進行していると各界で報じられております。 確かに本市内でも、志和町では老齢人口割合が20パーセント以上となっております。周辺地域では確かに3世代同居が多く見られますが、しかしこれらの3世代同居の家庭においても、昼間は寝たきりの老人が一人しかいないという例は珍しくはないのであります。世間では、あそこの家は同居なのだから何も問題はないはずだという常識が、地域ごとの福祉問題をおろそかにしている傾向が、なきにしもないのではないかと思います。特に、地域における慣習等により、年寄りを施設に預けるのは嫁がだらしないからだといった陰口が聞かれます。しかし現実には、80歳以上になったときに奥さんが面倒をみられる状態ではないし、お嫁さんは60歳になっても働いておられるのが実態であります。 これとは反対に、老人そのものは痴ほう性でもなければ寝たきりでも病人でもないが、通常世間でいわれている思考力の低下を来したり、耳が少し遠くなった老人を抱えた家庭も多いんではなかろうかと思います。常に注意をしていないといけない場合が想定されます。火の用心あるいは接見、応対、不用意の行動等、一時も目を離せられない老人を抱えている家庭では、外に出ようにも出られず、本当に心身共に非常に疲れ切ってしまいます。このような家庭環境下におかれている家庭は、かなり潜在していると思います。 このような家庭で、高齢者介護を支えて苦労なされている人たちの労を少しでも軽減してあげるべき施策として、公共施設に併設した託老所を設置し、委託事業として長時間預かるようにしたらと思うのであります。 世間では、まだまだ福祉の光の当たらない問題も山積いたしておりますが、これらの案件についてのご所見をお伺いいたしまして、私の一般質問といたします。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(金清守雄君) 答弁を求めます。 ◎市長(讃岐照夫君) 議長。 ○議長(金清守雄君) 市長。 ◎市長(讃岐照夫君) (登 壇)岡田議員にお答えを申し上げたいと思います。 少子社会を支える施策ということで、4点のご指摘をいただきましたけれど、そういう中でまず、休日及び祭日保育の実施と保育料の引き下げということでのご質問でございますが、ご案内のように、近年女性の社会進出や就労率の向上あるいはまた核家族の進行等によりまして、保育需要は多様化の傾向をみせてきております。 ご提言の、女性の就労形態の多様化等に伴います休日における保育需要に対応するための休日及び祭日保育の実施につきましては、本市におきます女性の就労形態の実態調査あるいは労働時間の短縮による週休2日制の完全実施への社会情勢の把握が必要であろうかと思われます。これらを総合的に勘案して、ご提言の休日及び祭日の保育所開所が必要かどうか、調査してまいりたいというように思っております。 また、保育料の決定につきましては、基本的には、毎年度国の示します保育料徴収金基準額表に基づきまして、各自治体の長がそれぞれの財政事情等を勘案して決定をいたしております。本市では、県内各市や、あるいはまた類似都市の動向を見ながら、国の基準額の2年遅れの額を参考に保育料を決定をいたしております。保育料の引き下げや2人目以後の無料化につきましては、本市の保育所運営の小規模実態、非常に小さいという、保育所が小さいというようなこともございますし、そういう実態から生じます超過負担の経費の割高というようなことも考えますと、ちなみに申し上げてみますと、約7億円近い超過負担を本市はしておるという状況でございます。したがって、いま直ちにこれを引き下げるというのは、非常に困難ではないかというように思っておりますので、この点はひとつ、ご理解をちょうだいをいたしたいというように思います。 次に、乳幼児医療の無料化でございますが、乳幼児の医療対策につきましては、いわゆる福祉医療のひとつといたしまして、0歳児の医療費の自己負担分を市と県で負担をしておるわけでございますが、昨年10月には、次代を担う子供が健やかに産まれ育つための環境づくりを目的といたしまして、東広島市乳児医療費支給条例の一部改正を行い、対象児を拡大するために所得制限を緩和をいたしまして、対象者を従来よりも約2倍に増加をし、この制度の実行を行っておるところでございます。したがって、改正後は約80パーセントの方が、この対象になっておるということでございますので、これもひとつご理解をたまわりたい。 したがって、保護者の経済的負担解消のために、3歳児まで拡大すべきではないかというご提言もあるわけでございますが、この乳児医療公費負担事業は、県の指導のもとに運用をしている地方単独事業でございまして、また3歳児までの乳幼児の公的診療は無料となっているところでございます。 こうした状況を踏まえまして、少子対策のための制度の充実に向けましては、県と歩調をあわす必要もございますので、全県的な取り組みの中で対応できるように働きかけをしてまいりたいというように考えておりますので、この点もひとつ、ご理解をいただきたいというように思います。 また、助産費の支給の迅速化とPRでございますけれど、国民健康保険の保険給付でございます助産費の支給につきましては、他の健康保険との均衡と出生率促進の観点から、昨年4月に支給額を24万円に改正をさせていただいたとおりでございますが、ご指摘の第1点目の支給の迅速化でございますけれど、本来早期支給が望ましいということは当然でございますので、事務処理方法を改善をいたしまして、1日も早く支給ができるように努めてまいりたいというように思っております。 2点目の助産費支給制度のPRにつきましても、母子手帳交付時に制度のPRをより一層強化をいたしますと同時に、広報の窓口情報に掲載するなど、実効ある普及活動を行ってまいりたいというように思います。 また、口座振込依頼票の様式の部位によりますプライバシー保護の面からのご指摘につきましても、これは全庁的に改善する方向で今検討いたしておりますので、ご理解をちょうだいをいたしたいと思います。 それから、児童扶養手当の支給延長についてでございますが、児童扶養手当は国の福祉制度でございまして、児童扶養手当法に基づき県が支給しておるところでございます。支給延長の検討のご指摘でございますけれど、現在この点につきましても、総理府の社会保障制度審議会で検討がなされております。この秋には、その答申がなされるというように伺っておりますので、国の動向を見ながら、その対応をしてまいりたいというように思っております。 それから大きい2点目の、年金受給者現況届証明の無料化についてでございますが、年金受給者現況届証明手数料の無料化につきましては、他市の状況など調査検討してまいったところでございます。ご指摘のことにつきましては、市民の要望も非常に高まっておりまして、本市でも、高齢者等福祉の充実ということで、公的年金の受給対象者につきまして、この10月1日から無料化を実施してまいりたいというように考えておりますので、ご理解をちょうだいをいたしたいというように思います。 大きい3点目といたしまして、芸陽バス寺地線運行中止後の対策についてということでございますけれど、この芸陽バス寺地線運行中止後の対策につきましては、当路線は、昭和40年4月21日より運行を開始されたわけでございますが、その後マイカーの普及等によりまして利用者が年々減少し、平成2年度には、乗車密度が1日平均5人未満の第3種生活路線になってまいりました。その後3年の間に、平均乗者密度が5人以上になれば第2種路線となり、運行の継続が可能でございましたけれど、以後におきましても平均乗車密度は2.2というようなことでございまして、非常に減少してまいりました。第2種路線の補助対象路線の基準を満たす見込みがないことから、平成4年9月に路線休止となる予定でございましたけれども、地元の強い要望もございまして、平成5年3月17日まで特別に運行をしていただきました。しかしバス会社といたしましても、乗降者が増えないため、これ以上の運行が不可能となってまいりまして、平成5年の3月6日に地元区長さんに説明会を開催をし、休止についてのご了解をいただいて、その後現在に至っておるというのが現状でございます。 今後の対応といたしましては、路線等の問題はございますけれど、篠、正力方面を含めまして、さらに利用者の状況を見ながらバス会社と協議を重ねてまいりたいと思いますけれど、現状から判断をして、再開することは非常に困難ではなかろうかということが予想されます。 そういうことを含めながら、先の議会でもご提言なり、質問がございました、福祉バス等を含めた交通手段はどうかというようなこともございますので、こういう点も含めまして、今実態を十分把握いたしまして、福祉の点で、どこまでの範囲を行政が補っていくのか、あるいはまた路線バス等公共交通網の改善方法はないのかというようなことも検討してまいりますとともに、現在国におきまして検討がなされております高齢者移送サービス事業というのがございます。これは老人デイサービス運営事業ともいっておりますけれど、こういうのも併せまして、どのように組み合わせていったらいいだろうかということも考えて、ひとつ調査なり、あるいは研究をさせていただきたいと思いますので、ご了承をいただきたいというように思います。 次に、託老所の設置についてでございますが、高齢化の進展に伴い、増大化、多様化いたします寝たきりのお年寄り、また痴ほう性のお年寄り、虚弱のお年寄り等の在宅ケアに対しますニーズに対応できる保健福祉サービスの提供体制を、平成11年度までにどのように整備していくか、現在高齢者保健福祉計画の策定作業を行っておるところでございまして、訪問サービスを行うホームヘルパー、あるいは保健婦等や、通所サービスを行うお年寄りのデイサービスセンター、あるいはまた、ショートステイ施設、老人ホーム等の整備の目標値を設定をし、計画的に整備確保し、在宅福祉サービスの充実確保を図ってまいりますとともに、サービスを必要とする人が気軽に利用できるように、高齢者問題に対する正しい理解について、意識啓発も進めていかなければならんだろうというように思っております。 こういう面につきましても努力をしてまいりたいと思いますが、しかしご指摘のような、日中一人でおいでになる高齢者あるいはまた痴ほうで目が離せない、仕事等で外に出ることができない、困難な家庭等も増えておるのも事実でございまして、平日、日中だけ預かる託老所の施設要望が増えているのも事実でございます。 こうしたケース問題を、どのように対応していったらいいかということでございますけれど、やはり、全体のコンセンサスと言いますか、そういう面で現在、さきほども申し上げましたけれども、保健福祉計画策定審議会の中で検討をしていただきまして、その計画の中に盛り込んで、ひとつこれが実施に進めていきたいというように思っておりますので、この点、ご理解をいただきたいというように思います。 私からは以上でございます。 ○議長(金清守雄君) 再質問があれば、これを許します。 ◆25番(岡田準三君) 25番。 ○議長(金清守雄君) 25番。 ◆25番(岡田準三君) 各論にわたりお答えをちょうだいしましたが、市長さんのご答弁の中で、答弁書が間違っておるのか、読み違えられたのか分かりませんけど、乳幼児の医療費の無料化についての中身で、3歳までは無料になっとるというように聞こえたんですが、現実はなっとらんのじゃないかと思うんですが、答弁書は間違っておりませんか。そこがちょっと1点、気になるところでございますが。 それはあとお答えをいただくとして、実は子育てのことについて、現実はやはり保育所の入所時に、やはり2人目も預けたい、3人目も預けたいと言いながら、やはり東広島市の保育料は、本当に他市から比べても、それは国の基準でやっておられるとおっしゃいますが、現実は、他市から入ってこられた方が、東広島市は保育料が高いという声を、かねがね聞いてきておるわけですね。こういう面でおいて、7億円の超過負担もやっとるんだというお答えではありますが、やはりまず第1点は、子育てが安心してやっていただくためには、まずこの保育料を下げないと、どうにもならんのですね。 この子育ての中でいちばんの問題は、やはり養育費あるいは教育費が現在の社会の中で、ウエイトがもう大きく占めておるわけです。そういうことによって、大変失礼な話でございますが、子育ての世帯は若い世帯が多いわけですね。これらは経済的に大変な世帯が、もう私は、潜在しておられて、常日ごろ、この保育料についてのご相談がございますが、法律を盾にやられるといたしかたないのが現状でございますが、私も、さきほど大分市の例を引きながらお話しましたが、大分市でさえ、今の階層区分のDの12ではですね、前年の所得税額が41万円以上の世帯については3万7,500円で打ち切りになっておるんですね。いかにこれは首長の施策が立派なかということですな。 それはまあ、ないそではふれんと言われれば、それでおしまいでございましょうけど、取りも直さず、私たちも高齢化の仲間入りをしておりますけど、高齢化即、子供がいないことなんですよね。その子育てが十分できるように、あらゆる施策を充実していただきたいと、このように思う。例を引いてこの4点にわたってお話したわけですけど、いろいろありますよ。やはり子育てにおいていちばん大変なのは母親なんですよ。男の世界では分からんとこがあります。こういった、やっぱり子育てを解消するための、やはり暖かい施策が、端的にこの保育料の値下げとかいうことで私はご質問申し上げたんですが、さらにこれからですね、財政も豊かではございませんが、事業選択を誤らないように、少子社会の施策の一環として、これから取り組んでいただきたいと、このように要望しておきます。 それから、この役所の仕事がですね、いかにとろいかということを指摘した中の一環として、例のあの、プライバシー保護のためにこういった口座振替依頼書ですね、依頼票。このいちばん最後を見てもらったら分かるように、この案内がですね、すべて金融機関名と支店名あるいは口座番号、皆丸出しで行くんですね。あらゆる機関へ、振り替えでやられる人には、こういうように振り込みましたよということから収入役の方へ行く。これは、口座の番号なんか分かることはね、これはプライバシーの保護になっとらんわけですよね。こういうことを以前にも申し上げたんですが、それから検討委員会も設けられずに、今日まで、言葉が悪いんですが、ずるりべったりできとるわけですね。本当に真剣に仕事をなされておるかどうかということを私は問い正したい。そういうことですね。 これらについて改善を、全市的な問題があるから改善するということでございますが、やっぱり目標値を定めて、いつごろまではできるかというようなお答えが欲しかったわけですが、それらも含めてご回答を願いたいと思います。 その他については、市長の答弁でだいたい容認をいたしておりますので、以上2点についてお伺いします。 ○議長(金清守雄君) 答弁を求めます。 ◎市長(讃岐照夫君) 当初の乳児医療、乳幼児の医療費でございますけれど、この問題は、さきほども申し上げましたように、県と共同で物事を進めておるということでございまして、この点は、そういうことで、全県的な立場として努力をしてまいるということでございますが、その中で、3歳児の乳幼児を無料にしたら、これは公的健診を無料にしておるということでございますので、その点はひとつ、ご理解をいただきたいというように思います。 また保育料の問題でございますが、さきほども申し上げましたように、いろいろ努力はして検討はしてまいりますけれど、今本市の財政事情の現状といいますか、大分市と比較をいたしますと、この大分市も古い都市でございまして、それぞれの都市基盤の整備というようなものも積み重ねができておるというようなこともあろうかと思います。しかしそういう中で、本市もそういうこともやりながら、また乳幼児保育料をどのようにしていくかというようなことも、これもまた、ひとつ本市のおかれておる客観的な情勢というのも、ひとつご理解をいただきたいというように思います。 さきほども申し上げましたように、7億近い金を持ち出しておる。基本の負担以外にしておる。それからまたひとつは、本市の場合といたしまして、保育所が非常に数が多いというような問題もございます。そこらもひとつ、ご理解をいただきながら、私もいろいろな面で、ひとつ検討はさせていただきたいと思いますけれど、ご理解をいただきたいというように思います。 また、プライバシーの保護の面からの様式の不備ということでございますけれど、これは全庁的な立場で今やっておりますので、そう遠くはない時期に、そういう形にさせていただきますので、それからまたその分は、別にして考えるかどうかということも考えてみたいと思いますので、ご了解をいただきたいというように思います。 ◆25番(岡田準三君) 議長、終わります。 ○議長(金清守雄君) はい。これをもって、岡田準三君の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。11時5分から再開いたします。                      午前10時48分 休  憩────────────────── * ──────────────────                      午前11時7分 再  開 ○議長(金清守雄君) 再開します。 引き続き一般質問を行います。9番橘川正三君の一般質問を許します。
    ◆9番(橘川正三君) 9番。 ○議長(金清守雄君) 9番。 ◆9番(橘川正三君) (登 壇)議長の発言の許可を得ましたので、通告に基づき、3点についてお伺いいたします。 まず、保育所の統合問題についてでありますが、このことについては前回も質問させていただきましたが、再度お伺いしたいと思います。 入所者数が減少し定数割れということで、統合についての話し合いがされておりますが、減少についてはいろいろ問題があるようでございますが、調整地域で家が建てられないこと、若者の町外流出、また出生者数の低下等が考えられますが、調整地域の住民だけが不自由を強いられるということは、不都合であると思うのであります。市全般に、均整ある行政を望むものであります。 いずれにしましても、現状では定数割れは避けられず、ゆくゆくは強引に統合されるものと思われますが、もし統合されるとなれば、またいろいろ問題があるのです。 そのひとつには、統合されようとしている原東部保育所は駐車場がなく、現状では、私有地とか農協の駐車場また路上を使用されています。送り迎えの時間帯には何事があったのかと思うほどに混雑し、道路の渋滞だけではなく、大変な危険な状態であります。将来を担う大事なお子さんに、もしものことがあったらと心配でなりません。こうした状態なのに、さらに原西部保育所が統合されればどうなるのでしょう。想像ができようかと思うのであります。また、運動場のすぐ前が県道ということもあり、保母さん方は毎日が心配でならないでしょう。今の状態での統合は無理と思うのであります。それでも強引に統合されようとするならば、これらの問題を解決し、将来がきちんと構想されなくてはならないと思うのであります。 ところで、聞くところによりますと、原小学校区として中央部に新築されるや否やに聞き及んでおりますが、本当にその計画があるのかないのか、あるとすればいつごろできるのかを、はっきりお答え願いたいと思います。もし統合されるとなれば、原西部保育所の跡地利用ということになりますが、跡地利用について市の考えがあればお聞かせ願います。 原西部地区としましては、現在大きな集会所がなく、長寿会の皆さんはもちろん、地区住民が大変不自由をいたしておりますので、ぜひ地区住民の満足のいくご回答を、よろしくお願い申し上げます。 2点目に、我が町に保養地ということでございますけれども、高齢者社会を迎え、高齢者への福祉問題が大きくクローズアップされた今日、高齢者向けの娯楽の場として、長い生涯で疲れ切ったからだをいやす場として、またレクリエーションの場として、各地に何々温泉といった施設がつくられ、高齢者の皆さんも一応は満足されているようでありますが、わざわざ遠方へ旅費と時間をかけて出かけているのが現状であります。本当にもったいないと思うのであります。身近な所で容易に保養できる所があれば、市民も大変喜ばれると思うのであります。 そこで、保養地として最適なところを紹介します。八本松の原地区には、高台にあり、東広島市が一望に見渡せる風光明美なところで、歴史的にも小倉山は由緒あるところであります。この自然に囲まれた、自然の恵みや旧跡を最大限に利用しない手はないと思うのであります。温井川上流、寺屋敷のやや下流にわき出る温泉水の成分は、昭和30年ごろ、ゆう泉の質と泉量の言及にはこの道にかけては権威ある広島大学の梅垣教授が分析をいたした結果、成分は四国松山市の道後温泉と同じであり、しかもその濃度は、実に道後の3倍もあるという誠にありがたい資源であります。 念のために、温泉分析書が出ておりますのでちょっと紹介しますと、ゆう水量毎分100リットル、泉度摂氏15度、性状無色透明無味無臭、水素イオン濃度7.1pH、ラドン含有量15.00マッヘという結果であります。 観光行政の推進についてでありますが、他市と比較をいたしましても、本市を見た場合、全くといっていいぐらい目玉になるものがありません。せいぜい三永水源地の藤棚ぐらいではないでしょうか。今、市は憩いの森、彫刻の森、農業公園等を造ろうとされていますが、高齢者の皆さんが今いちばん望んでいるものは、心身共にゆっくりとくつろげる場ではないでしょうか。 原村史では、本小倉神社氏子の古老が伝えるところによりますと、同神社の南側の谷間で、昔から湯気の立ちのぼるのを見たと言っています。また、古老が農閑期の骨休みに、からだをいやしに行っていたとの伝えもあります。温泉を利用しながら、老人向きにはゲートボール、青年向きにはテニス、バレーボール、さらに林間歩道、アスレチック等の施設もつくり、市民こぞって憩いの場として、楽しみながら健康づくりのできるところが必要ではないでしょうか。地域住民の長年の要望でもありますので、よろしくご検討願います。 採算面では、ゴルフ場、新空港との関連など種々の利点もあり、また、自然の景観や最近のグルメブームでおいしい食べ物があれば、観光客も呼び込めるという手もあると思うのであります。 保養地の新設の提案について、市長はいかがお考えか、お伺いいたします。 3番目に、ポイ捨て対策についてお伺いします。 今、当市の発展には目覚しいものがあります。人口も10万人を突破し、いまや広島県の中核都市として着実に発展を遂げているところであります。道路網も整備され、本当に喜ばしいことと思うのでありますが、そのせっかく整備された街路が、ごみで美観を損ねているように思えて誠に残念に思うのであります。 今、広島市は、広島アジア競技大会に向けて、クリーンシティ広島をキャッチフレーズにクリーン作戦を展開していますが、当市ではどのように対策されようとしているのか。また、ポイ捨て対策についての考えがあれば、お伺いします。 緑地帯も設け、立派なブールバールもできましたが、ブールバールに限らず、緑地帯には雑草が繁殖して見苦しくなっています。ばかりか落ち葉が集積し、その上空き瓶、空き缶、その他のあらゆるごみが投棄されております。先日の新聞では、家庭ごみ有料化について、東広島市もすぐに具体化するつもりはないが、内部では将来的には考えていかなければならないと言われておりますが、もし有料化となれば、家に持ち帰りづらくなり、途中で投棄される人がますます増えるものと考えられます。感ずるに、ポイ捨ては車中より投棄されるものと思われます。特に信号機手前が、ごみの捨て場となっている感がいたします。汚いから捨てる、捨てるから汚くなるといった悪循環をしている感がするのです。 私たちは、先日シンガポールに視察に行かせていただきましたが、緑の多い町で、その街路樹もきれいに手入れをされ、ごみはもちろん、吸いがらひとつ落ちていませんでした。観光地にふさわしい美しい町という印象を、強く受けて帰ったところであります。 そこでひとつの方法として、ごみ不法投棄しないように立て札を立てることについてはいかがでしょうか。立て札が目につきますと、投げようとする行為を抑制する効果があると思うのです。とはいっても、あまり立てすぎますと美観上感心しませんが、散らばっているよりはましではないでしょうか。 ここで他市の実例を2~3紹介しますと、ひとつには自動販売機について、空き缶散乱をなくするのとリサイクルのため、業者に回収機の設置と管理を義務づける方法、ひとつには違反に対して罰金の規定を設ける一方で、空き缶回収の奨励策としておまけを設けた回収機を置き、空き缶を入れると1個につき1円の図書券シールが出るという方法等の対策を行っておりますが、容易に対応できるものとは思いませんが、こうすることによって、空き缶のポイ捨てしない意識の啓発につながればと言っておられます。 今日のご時勢では、マナーに訴えても効果を期待することは至難のわざであると思うのでありますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(金清守雄君) 答弁を求めます。 ◎市長(讃岐照夫君) 議長。 ○議長(金清守雄君) 市長。 ◎市長(讃岐照夫君) (登 壇)橘川議員にお答えをいたしたいと思います。 まず、原西部保育所の統合問題でございますが、ご承知のように、この原西部保育所につきましては、58年以来入所児が減少ということでございまして、施設の存続等につきまして、地域の方々と協議をしてきたところでございます。その間、行財政効率化検討委員会の第1次のご提言の中で、当面、保育所における措置人員が減少あるいは停滞傾向が続くものと見込まれるので、地域の実情を勘案した上で、保育所の一部について統廃合を考えるようにということのご提言もございました。 さらに、現在21世紀初頭を目標といたしまして、本市の総合計画の改訂作業を行っておるわけでございますが、その中で、小学校区に1保育所を基本に整備を検討しておるところでございます。 こうした中で、原西部保育所におきましては、今年の4月1日の措置人員は、ご指摘もございましたが、定員45名に対しまして17名でございます。 幼児期はもとより、教えたりあるいは習ったりすることが目的ということではなくて、人間形成あるいは人格形成で最も大切な時期でございます。人間としての基礎づくりの時期でもございますし、したがって、大人が子供に教え込むということでなく、親や保育所職員とのかかわり、そして子供同士が学び合う集団、4~5歳児でおおむね30人程度が望ましいというようなことも言われております。また、財政効率化を図る観点からも、統合の時期は平成6年の3月末をもちまして原西部保育所を廃止をし、原東部保育所に入所していただくように、保護者はもとより、地域の方々にもお願いしておるのが現状でございます。 そういう中で、現在の原東部保育所につきましては、いろいろ駐車場の問題とか、いろいろな問題があるというご指摘もございましたが、これらについては、そういう問題は併せまして、解決ができるように努力をしてまいりたいというように思っております。 この問題につきましては、当地域におきます公共施設の将来計画を含め、引き続き代表者の方々と話し合いを通じ、ご協力、ご理解をいただくように、跡地の問題も含めまして、ご協議をしておるところでございますので、ご理解をちょうだいをいたしたいということをお願いを申し上げるわけでございます。 また、中央部に将来というご指摘もございましたけれども、今当面としては、そういうことを考えておらないわけでございまして、原東部保育所へ統合させていただくということで問題の解決を進めていきたい。遠く将来の問題は別といたしまして、当面は原東部保育所に統合させていただくということで、ご理解をいただきたいというように思います。 ただ、この原西部保育所ということのみでなくて、さきほど岡田議員の場合にも、小規模の保育所が非常に多いということも申し上げたわけでございますが、そういう点も含めて、合理化を含めて、全体の保育問題をどうするかということも考えていかなければならない問題でございますので、ぜひひとつご理解をちょうだいをいたしたいというように思います。 次に、保養地の新設につきまして、いろいろご指摘がございました。 ご質問のように、疲れをいやし、安らぎの場へのニーズは、先のふるさと創生の1億円で、全国の多くの自治体が温泉試掘に取り組んでおるのを見ましても、非常に関心が高いというのも事実でございます。 ご質問の、小倉神社周辺のラドン含有量が高い冷泉につきましては、ゆう出が確認されました当時、所有者でございます原財産区におきまして、整備のための調査活動もされてきたわけでございますが、当時、水量あるいは環境問題等の諸般の事情から、実現には至らなかったというのが実情でございます。 このような施設を市が直営で実施することは、現状では非常に難しいというように考えております。反面、企業等においてこれを開発されるということになれば、公害その他の問題を十分考えながら、側面的なご協力は惜しまないつもりでございます。 次に、ごみ処理対策についてでございますけれど、空き缶、空き瓶等の投げ捨てをはじめといたしまして、ごみの不法投棄対策につきましては苦慮しておるところでございます。不法投棄ごみの巡回回収につきましては、東広島市シルバー人材センターに委託をいたしておりまして、昨年度はダンプ1台により週3日稼働しておったわけでございますが、今年度はさらにダンプ1台を増車いたしまして、週4日、ダンプ2台で延べ週8日を高屋・西条地区1台、八本松・志和地区1台で市内を巡回し、不法投棄ごみの回収に努めているところでございます。 また今年度からは、東広島市環境審議会からの答申を得まして、5月から、毎月第2日曜日を環境美化の日と定めまして全市一斉の清掃運動に取り組み、市内各駅前あるいは公園等の環境美化重点地域11か所を指定をいたしまして、地域の美化意識の高揚と市民に公共マナーの厳守をお願いをするために、区長会議も開いてまいりまして協力も依頼をしたところでございます。区長さん方にも非常に賛成をいただきまして、その後多くの区長さんから早急に美化活動に取り組みたい旨の申し出もございまして、そのつど、ごみ収集袋をも配付をしているところでございます。 なお、一層この運動を盛り上げますために、広島等でも行われておりますように、市内の一斉散乱ごみ追放キャンペーンも近く実施をしていきたいというような計画もいたしております。 来年は、特にアジア競技大会が開かれる年でもございまして、今後より一層広く市民にも呼びかけまして、全市をあげて美化活動の運動を定着をしてまいりたいというように考えております。 また、道路の緑地帯への投げ捨てについては、現在街路等植樹をしているものは20路線で延長約16キロメートルでございますけれど、幹線的な役割を果たすこれらの街路につきましては、パトロール等の強化をさらに充実してまいりたいというように思っております。 また公園の清掃につきましても、東広島市シルバー人材センターに委託をし、定期的に美化に努めておりますけれど、今後地域の方々にも呼びかけまして、これらを守っていくというようなこともお願いをしたいというような形での美化に、努力をしてまいりたいというように考えておりますので、ご理解をいただきたい。 また、ごみの有料化ということもございましたけれども、これは先の市長会で、国の方へ提言を申し上げたということで、これは全国的にこういう問題が行わなければ意味がないことでございまして、本市といたしましても、現在6分別の収集を行っておりますけれど、これをさらに徹底をしていくということを含めまして、いろいろ1市5町の中でご相談をしながら、ごみの問題については、処理の問題については進めてまいりますことと、この不法投棄の問題につきましては、さきほどご答弁を申し上げたように、ひとつ本市の美化がさらに進んでまいりますように、いろんな手だてをしてまいりたいというように思っておりますので、ご了解をいただきたいというように思います。 ○議長(金清守雄君) 再質問があれば、これを許します。9番。 ◆9番(橘川正三君) ただいま市長より答弁をいただきましたけれども、原中央部への保育所の新築については考えていないということでございますけれども、今の統合の話の中では、ちゃんと出されているわけです。ということは、だましていられるのかどうか、そこらをはっきりとしていただきたいと思います。 それと、駐車場の件は検討されるということですけれども、具体的にはどういう方法があるのか、分かれば教えていただきたい。 以上2点について、ひとつよろしく。 ○議長(金清守雄君) ちょっと待って下さい。助役。どうぞ。 ◎助役(中森桂三君) 今のご質問でございますが、保育所の中央部への新設ということでございますが、これは遠い将来においては考えなければならない問題だということでございまして、当面は原東部保育所へ統合していただくということでございます。 それと原東部保育所の耐用年数等もございますので、そういったことを踏まえまして、将来的にはやはりできるだけ皆さんのご希望に沿えるような位置の方が適切ではないかということを、お話では申し上げたんではないかと思います。その点よろしくお願いいたします。 それから、駐車場の件でございますが、当面今どうするかということの試案はございませんが、いずれにいたしましても、その周辺におきまして適切な場所を探しまして、皆さんのご不自由にないように考えていきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(金清守雄君) はい、9番。 ◆9番(橘川正三君) 保育所の新設については、地域住民はほぼ、何というか、絶対にできるんだという考えでいるように私は感じているんです。事実その統合の話の中でも、中央部につくるから、たちまちは東部へ統合してくれということでございます。私らの考えが間違って伝えたようでございますので、今後そういうふうにまた対応させていただきたいと思います。 美化運動については、定着化をされるということでございますけれども、どの他市でも盛んにやっておられます。かなり金もかけているようでございますので、引き続いて、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 これで私の質問を終わります。 ○議長(金清守雄君) これをもって、橘川正三君の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。午後1時から再開いたします。                      午前11時34分 休  憩────────────────── * ──────────────────                      午後1時5分 再  開 ○議長(金清守雄君) 再開します。 引き続き一般質問を行います。7番鷲見侑君の一般質問を許します。 ◆7番(鷲見侑君) 議長、7番。 ○議長(金清守雄君) 7番。 ◆7番(鷲見侑君) (登 壇)議長の許可を得ましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。 まず、八本松駅北の交通についてでありますが、去る4月15日より、市民念願の西条バイパスが開通いたし、多くの市民や、とりわけトラック運転者の皆様には特別喜んでいただいていることと思います。 しかし、駅北地域に、あるいはバイパス接続地点におきましては新たな交通ラッシュに陥り、朝夕の混雑の激しさは、むしろ増加しているというのが地元の皆様の実感されているところであります。2号線のラッシュが慢性化し、特に混雑の激しい朝7時からと夕方6時ごろからが問題でありますが、現在、朝7時過ぎには、2号線の瀬野川方面からの上りの車が、バイパス接続まで約3キロないし4キロぐらい続いていることは再三再四でございます。そのために、西は西崎酒店、旧道でございますけどね、50メートル先より、ホテルがあったと思います、ホテルのあります市道宗吉政光線、約1.5キロの間に車の進入が大変増加しております。この車は、待たされた時間を取り戻そうかとするがごとく、ものすごいスピードで走るのでありまして、大変危険な状態が発生しているところであります。この旧道には見通しの悪い踏切もあり、離合する場所はほとんどありません。大事故の起きる前に、ミラーの取り付け、あるいは離合場所の新設など、緊急に対応策を立てていただきたいと、地元の方は切望していらっしゃいます。 またバイパス接合部分、接合点でも、登下校の児童、生徒あるいは住民の方々、なかなか渡れません。信号は青でも右折車や左折車が途切れることなく続くために、交通災害が起きはしないかと、保護者の方や学校の先生方、大変心配しておられますところであります。ぜひ横断陸橋の設置を検討していただきたいと思うものであります。 また、この交差点内7メートルぐらいの所に、ごみ収集のため作業車が止まらなくてはなりませんが、左折車が多く、ラッシュ時にはですね、非常に危険な作業となります。このごみ収集の場所の変更も併せてお考えをいただきたく思います。 2号線南側に、大山ハイツ約230世帯もありますが、ラッシュ時には西条方面に出ようとするときですね、約10分から15分も待って、やっと右折できるという状況もあり、住民は大変困っておられます。手押しボタン式の信号機の設置など、できましたら考えていただきたいという声が、再三再四、私どもの耳に入りますので、この点も県、国、いろいろご相談あってですね、前進的に解決していただきますようお願い申し上げます。 次に、区長制度についてでありますが、去る3月、予算特別委員会の最終日だったと記憶していますけれども、地区先輩の鳴輪議員より、執行部の方に問題提起をされていましたので、たたき台もできておりましょうし、既に実行段階まで煮詰められているやもしれませんが、私なりに2~3質問させていただきます。 現在、当市におきましては、区長制度を行政最末端の現場として非常に深く認識され、市民サービスの一環として大変役立っているところではありますが、また一方では、既に当市は市制20周年を控え、人口も10万を突破している現在、あまりにもこの制度が放置されたままで、改善もされず、形がい化し、老朽化して、実に現実に対応しきれず、不満や批判の声も大きくなりつつあるのも、また事実であります。 東広島市民は、かつて経験もしなかった大型団地の建設、大学の新設あるいは移転等に伴う若人人口のですね、若年人口の急激な増大、アジア系あるいは日系、あるいはまた留学生等の外国の方々の増加などに、区長さんは単に片手間でできるような状況ではなくなってきております。大学生の急増により、いわゆるワンルームマンションが、近年一挙に、かつ大量に建設され、入居者の車の問題、ごみ収集の問題、市からの連絡事項や情報伝達の問題など、新たに出てくる問題の処理への区長さんのご苦労はまた、並大抵ではないと思われるのであります。 けれども、市当局と区長さん方の意見交換の場であります、市政交換会という名称だったと思いますが、この会では、大方の区長さんの言われるには、市は我々区長に、住民の方からの意見、要望、相談等は必ず区長として市当局に言ってください、解決いたしますと言いながら、問題点を市担当者に具申すると、鋭意検討いたしますと言ったり、5年も、時には5年以上も回答をもらえないことも結構たくさんありますが、市は我々区長を何だと思っているんだろうかというような怒りの声も、時には耳にするところであります。 次にそれぞれ理由はあるでしょうが、西条本町8丁目の1では4世帯、西条本町8丁目の2では6世帯、西条本町9丁目では6世帯など、少ない世帯数を受け持っておられます区長さんもあると思えば、飯田下組1,430世帯、飯田中組では805世帯、正力地区では725世帯、米満並びに八本松駅南では510世帯と、一区長ではあまりにも仕事量が多すぎて、果たして行政区制度の特徴がですね、区長制度の特徴が生かされているかどうか、住民の方の疑問や不平不満も数多く出ているところであります。 また、10年間区長のお世話をしていただいたとき表彰制度もあると聞きますが、あまりにもずさんな基準に基づいていることなどあるように思われてなりません。 区長制度の見直しは重大であり、緊急かつ迅速に改善の必要があるかと考えますが、市長はこの問題をどのように受け止められておりますか、また、改善のプランがあるやなきや、あるならいつごろから実行されようとしているのか、ぜひお聞かせいただきたいのであります。 次に、ゴルフ問題について質問いたします。 ひとつには、去る3月の定例議会において質問いたしました内容は、正力地区の農業用水路の改良工事の件であります。これは、用水路の改良工事の許可申請も提出されない以前に工事をやらせ、かつ、後追い許可などという前代未聞の事後承諾を与えてまで進められた用水工事は、現在中断されたままになっているのはどうしてですか。 あの本会議場での市長の答弁は、また地域の水利権者などにつきましても、これは了解されて、全部地域の水利権者の方も、地域の水利権者の方も、同意の判を押しておられるわけでございます、うんぬんということでありましたが、実は当該区長さんが、この農業用水の工事は東広島市がやってくれるから全員判を押してくれと、虚偽の言葉でもって地元関係者から判をとっておられたわけです。この工事の申請書の提出者、地元の方ですが、中に角フリューム250ミリから300ミリのU字管の断面図や、場所、地形等の書かれたこの申請書の工事発注者は恋文字株式会社であり、施工業者は株式会社間組になっていたのであります。この事実を知った地元関係者の方が、だまして判をとったと怒られ、当該区長さんが工事の中断を申し出られ、現在に至っているのが本当の姿であります。違いましょうか市長さん。当時の新聞報道では、恋文字株式会社は、この工事には一切関知していないと言い切っていながら、実は巧妙な事実が隠してあった。それがばれて工事が中断しているわけでしょう。 以上の経緯から、市長はこのひきょうな開発業者の片棒をかついだと地元住民が言っておられますが、そう思われても仕方がないではないかと思います。これでだれがだまし、だれがだまされたのかはっきりと分かっているのでありますが、市長はだまされてもいいのかもしれませんが、我々関係住民は、こんなことは許されんのです。 平成4年度、市長は本議会において、たびたび、ゴルフ場開発業者から41か条の誓約書をとってあるから、担保力もあるから大丈夫だと答弁されていますけれども、こんな裏切りを見せつけられて、この誓約書は単なるだましの道具としか受け取れんと、地元関係者は口にされております。開発業者から誓約書を取っていると言われますが、申請にもなっていない工事をするし、それがばれて地元から苦情が出れば、市の方に申請をするというようなやり方をする開発業者でありますから、仮にこの開発業者においてゴルフ場開発が行われた場合、どんな違反をして工事をするか分からないと言わざるを得ません。 例えば、設計で自然の山を崩さないようになっていても山を崩してしまい、ばれて注意されると断りを言う。しかも崩された山は現況を回復せず、開発業者の思うようになってしまいはしないかと、地元住民の方は不安が高まるばかりだと訴えておられますのも、むべなるかなと思うわけであります。 誓約書の41か条では、いろいろとあれもやります、これもやりますというだけで、といっているだけで、あるいは書くだけ書いてもいいという感じで、それぞれの合計経費の裏付けなどなく、まったく守られるとは思えないような、地元住民の方は思われ、本当に不安感が募っているのであります。 市長はこの開発業者をまだ信用されているのでしょうか。私は信用できませんが、必ずこの41か条が守られる誓約書であると断言できるのですか。市長さん、これはまずこの点を、お答えいただきたいと思います。 2点目は、この誓約書はどの程度の法的効力があるのですか。41か条が守られない場合、ゴルフ場開発工事及び営業が即時中止されることができますか。できるとするとした場合、それはだれの権限でできるのですか、お尋ねいたします。 まずこのことを、重ねてお聞きしたかったのでありますが、3つ目には、正力地区の農業用水路改良工事に関して、この開発業者のとった行為をどのように見ておられますか、お答えをいただきたいと思います。 4つ目は、田房ダム上流に、仮にゴルフ場の造成工事がなされても、万が一にも開業されても、現在のようなきれいでおいしい水が飲めると保証されるのですか。 以上4点、明快なご返答をお願いして、私の第1回目の質問を終わります。 ○議長(金清守雄君) 答弁を求めます。 ◎市長(讃岐照夫君) 議長。 ○議長(金清守雄君) 市長。 ◎市長(讃岐照夫君) (登 壇)鷲見議員にお答えいたします。 ご質問をいただきました交通問題でございますけれど、国道2号バイパス開通後の、バイパスに連結いたします市道八本松10号線と国道2号線との交差点部の交通渋滞及びこの渋滞を回避するための八本松駅北への車両の流入による交通混雑についてでございますが、国道2号線は、時間帯によっては藤三ストア前の交差点付近で渋滞もしているようでございますけれど、開通以前ほどではないように、私たちは認識をいたしております。なおこのことは、いわゆる、現在でも交通量は3万台程度でございますけど、その40パーセントは、いわゆる2号バイパスに流れておりまして、そして60パーセント程度が元の2号線に流れているというように、私たちは認識しておるわけでございまして、開通以前ほど混雑しておるようには考えていないわけでございます。 また、西条市街地への所要時間の短縮も、そういうことで図られているというように聞き及んでおりますし、国道2号バイパスに起因をいたしました、八本松駅北の交通混雑の増加は、基本的にはないものというように認識をいたしております。 また、ご指摘の道路いわゆる宗吉政光線でございますか、県道志和インター線が混雑するために交通量が増えたものでございますけれど、現在県におきまして、2号線との交差を改良することが検討されておりますし、また本市といたしましては、この市道宗吉政光線の部分改良については、ご指摘もありましたように、退避所とか、あるいはカーブミラーを設置をしてまいりたいというように思います。 また、ごみ収集場所等についてでございますが、既に現地調査も済ませておりまして、移転をする方向で、移転場所の選定も地元に検討をしていただいております。 次にあの、10号線の横断歩道等の件でございますが、バイパス開通後、交通量の調査を実施しておりますので、横断歩道橋設置につきましては、これらの調査結果を踏まえまして、建設省等に働きかけをしてまいりたいというように考えておりますので、ご理解をちょうだいをいたしたいというように思います。 また、区長制度でございますけれど、現在の行政区につきましては、ご指摘のように、大きいところでは1,400世帯、小さいところでは2世帯、それぞれの地域において、アンバランスもあるのも事実でございますが、人口増加等に伴いまして、これらの区はさらにふくれあがって増加の傾向にはございます。 昭和57年の東広島市行政運営審議会答申によりますと、今後の行政区のあり方等については、住民の自由な意志を尊重した住民自治組織型が望ましいと、ご指摘を受けているところでございます。コミュニケーションがうまく図れるためには、行政といたしましては、100世帯から150世帯が望ましいのではないかというように考えておりますけれど、一方、世帯数が多い地区でも、自治組織が整っておって、班長なり副班長等というようなこと等も組織をされまして、十分機能をしている区もございます。あくまでも住民の意志を尊重し、行政があまりタッチしないで、住民の自治意識を阻害しないよう、住民の自治組織型の行政区に発展していくことが必要でございます。このことは、さきほどの審議会答申にも、そういうことで指摘をされているところでございます。 またそういう中で、学生アパート等が急増しておりますけれど、これらの広報の配布等につきましては、学生の住民票の有無とか、あるいは自治会等への加入の有無を問わず、行政区長さんに極力配布を依頼しているところでございまして、またどうしても協力が得られないような場合は、大学の生協の協力を得まして、広報の設置コーナーを備えるとか、また市内の各駅等に、公共施設も設置をさせていただきまして、自由に持ち帰りができうるようなことも考えておるところでございます。 またそういう中におきまして、区長さんの表彰制度の問題がございましたけれど、ずさんなんではないかというようなご指摘もございましたけれど、これはもう、表彰規程というのがございまして、表彰審査会の議を経てするものでございますので、私が勝手にやっておるものではございませんので、その点はご理解をいただきたいというように思います。 また次に、ゴルフ場の問題について、いろいろご指摘がございましたけれど、従前もご答弁をしたとおりでございまして、41か条の担保ができうるのかどうかということでございましたけれど、この担保ができなければ、いわゆる開発の工事には入れないわけでございます。そういう、いわゆる41か条につきましては、協定書を結んでいくわけでございますので、そういう点については、ご理解を賜りたいというように思いますし、また田房ダムの上流、田房ダムの水源の問題にも併せて触れられたわけでございますけれど、これにつきましても、このゴルフ場から田房ダムへは水が流入しないという措置は講じうるということで、技術的にもそういうことは可能だということが言われておりますし、また専門家もそういうふうに指摘を、工事はできうるということを言っておられるわけで、したがって、そうしますとあそこに入る水が、流入量が少なくなるではないかという疑問点もあろうかと思いますが、それは別の場所へ調整池等をつくりまして、それの水は保留ができる。したがって、現状の水、ダムに変わらない水量は確保できるという措置も講じるということでございますので、これもやはりその41か条の中に入ることでございます。したがって、そういう点は、ひとつ私たちはそういうことも考えて望んでおるということを、ご認識を賜りたいというように思います。 また、普通河川の水路について、いろいろご議論があるようでございますけれど、私が認識いたしておりますのは、この普通河川の保全条例と、私は鷲見議員の方が間違っておいでになるんではないだろうかというように思うわけでございますが、今までの事実をいろいろ経過を調べてみますと、昨年の11月24日に、農業用施設改良事業の採択申請書が、地元区長さんから提出をされたわけでございます。したがって、これに対しまして予算措置等の関係で直ちにこれは実施はできませんよということを、地域の方に、これは区長さんでございますかね、申し上げとるようでございます。そうしますと、その後、この本年の2月12日でございますか、水利権の代表者から、普通河川の保全条例に基づく許可申請書が提出をされたということでございますので、この普通河川許可申請が提出されたことに対する許可を与えたということでございますので、その点は混同されないように、ご理解をいただきたい。この普通河川等保全条例の許可申請に伴うものでございまして、地元の、これも地元の正力地区の水利権者代表者からの申請なり、あるいはまた周辺のご同意もとられた文書も提出をされておるわけでございますので、私の方は、そういう中でこの工事が用水路として必要最小限のものであり、構造的なこと、または引水として問題点はないものであり、ゴルフ場の開発に関係する水路の整備ではございませんので、この点は、そういうことで許可をしたということでございますので、ご理解をいただきますと同時に、また受益者間のトラブルは、現在聞き及んでおらないということでございます。どうかそういう面で、ご理解をいただきたいというように思います。 ○議長(金清守雄君) 再質問があれば許します。 ◆7番(鷲見侑君) 議長、7番。 ○議長(金清守雄君) 7番。 ◆7番(鷲見侑君) 質問の中での、ちょっと理解ができかねますのは、ゴルフ場の問題で、最後に市長のおっしゃったその、予算採択申請ですか、そういうのが地元の水利権者から出されたと。それはまあ、初めて今日聞いたような気もいたしますが、改良水路ですね、改良申請書が出されまして、その方の申請用紙も見せていただきましたし、またそのときに工事申請者は恋文字開発で、工事施行者は間組であるというふうな書類も見せていただきましたが、その最初の段階で、今市長のおっしゃった採択申請書の段階で、既に工事を始めたというふうに認識しておるわけでございます。その辺が、どう言いますか、本来なら我々が申請しまして、そういう形で前後関係がされまして、ずれて、いわゆる後追い許可ですか、そういうような形になるというのが非常に不自然な感じもいたしますし、地元の方も、そういうことから不安といいますか疑心といいますか、そういうものが派生しておるわけでございますが、そういうことについてのご答弁は、どういうふうに我々住民は解釈すればいいんですか。 そして最初に質問しました、誓約書が本当に守られるかどうか。市長さんは今言ったように、それは守られなければ開発工事に入れないんだということでございますが、私が質問の中で申しましたように、既にそういうことで、地元の人から不安を抱かれ、かつ疑問に思われるようなことがあったと。市長の今の一ぺんのご答弁では地元の方もなかなか納得できないし、私もちょっとひっかかることがあるわけでございます。 それから、正力地区もそうですが、この水系のことで話し合いはするし了解も取るという市長の答弁もあります。また、今おっしゃった中で、地元とのトラブルはないというような言い方をされましたが、工事が中断しているということは、やはり問題ができて、トラブっているんじゃないかと。それの現れじゃないかと僕は認識しておるわけですから、その辺はどうも、市長さんは意識的に避けられておるのか、そうじゃないということをあくまでおっしゃるのか、その辺のご答弁を、もう1度お願いしたいと思います。 それから、今のゴルフ場の工事が開発されても、おいしい水は守られるということでございましたが、その保留場所にですね、水を貯えるということが、本当に今ある水が、おいしくてきれいであるということとの整合性といいますかですね、我々は保留池を造って、そこにどれくらいの、まあ何百万トン、何千トン、何百トン、何十トンのものをお造りになるのかよく知りませんけど、やはりそれを農薬なり、まあゴルフ場で使います殺虫剤、その他発がん性もあるということで、平成4年12月の議会で質問させていただきましたような問題も含めまして、それが除去されるとは住民の方は思っていないと思うんです。保留池、保留池とおっしゃいますけども、そのことについては、私は非常にまだ問題点が多いというふうに思いますので、その辺の専門的な、どう言いますか、裏付けられた、もっと研究されたものもですね、併せて出していただかないと、保留池がありますからそれは水量は減らないんだとか、あるいはその、おいしくてきれいな水が確保されるんだということには結びつかないと、私は思います。 それから、ゴルフ造成業者ですね、とにかく市長さんは、とにかくゴルフ場はやるんだと、協力してくれと、業者以外の方に協力を求められておるのは事実でありますが、市長は早くゴルフ場を造った方がよいと考えていらっしゃるかどうか。そう理解してもよろしいんですか。その辺をひとつ、ご答弁をお願いします。 ○議長(金清守雄君) 市長。 ◎市長(讃岐照夫君) 鷲見議員は少し誤解をされておるんじゃないでしょうか。 それであの、さきほども申しましたが、まだ申請は出ていないわけですよ。だから、こういうことができればようございますよということが出ているわけでして、まだ開発申請は出ていないわけなんです。そういう点は、ひとつご理解をいただきたいと思いますよ。何かこう、ごっちゃになったご質問をされているような感じがするわけです。 したがって、現状ではですね、まだ開発申請は出ていないんですよ。指導ということで、それからまだそういうことが進んでいないわけでございますので、その点はご理解をいただきたいということを思いますのと同時に、また農業用施設の改良事業の採択申請書と、今の保全条例に基づくものとは別のものだということを、私は申し上げたわけでございます。 だからそういう点を誤解のないように、したがって、農業用施設改良事業採択申請書が昨年出ましたけれど、地元区長さんから提出されたけれど、これは長くかかりますよということでお返しをした、そういうふうにご回答申し上げた。これに対しまして、いわゆるその後、2月、本年の2月12日ですか、水利権の代表者から普通河川保全条例に基づく許可申請というものが出されたということでございますので、その点はひとつ、これは別の形、内容的には同じ個所の仕事をするんでしょうけれど、向こうが申請をされてやるのと、また許可を得てやられるものとは違うということを、ひとつご認識をいただきたいというように思います。 また、私はトラブル等は起きていないということを申し上げましたけれど、細かいことにつきましては、建設部長の方から答弁をさせていただきます。 またそういう中で、ゴルフ場に関連をいたしまして、田房ダムの水の補給ということでございますけれど、現状の水がどれだけあそこでオーバーをしておるかというようなことも含めまして調査をしながら、それに見合う水をそれじゃどこで持つかということで、これはゴルフ場の中でこの水源を確保するわけではございませんので、ゴルフ場以外でそれを、水は確保するという形の調整池をつくっていくんだということでございます。 したがって、そういうふうに私たちは聞き及んでおりますけれど、まだ完全にそういう申請も出ておりませんので、そこらは仮定の問題として議論をさせていただいても、今かみ合わんのじゃないだろうか。したがって、そういうことが出た時点でどうするかということでございますので、ひとつ誤解のないように、よろしくお願いを申し上げます。 ◎建設部長(中谷武君) 建設部長。 ○議長(金清守雄君) はい、建設部長。 ◎建設部長(中谷武君) 普通河川等の保全条例の関係でございますけれど、これの条例の中には業者名いわゆる工事をする業者名の記載事項はないものでございます。で、普通河川等の保全条例の水利権者あるいは代表者、受益者等を含めまして、これらの条例に抵触するとか、あるいは拘束する、あるいは違反するというようなものでは決してないものでございます。 それから、工事が中断したという話でございますけれど、これは本年4月の20日に完了届が既に出ております。これに基づいて、本市も現地を確認をしております。中断でなくして、既に工事は済んでいるというふうに思っております。 それで付け加えますと、この工事そのものは、どなたが実施されても支障はないと。適切な工事の内容であれば、その設計書のとおりに基づいて実施されることについては、どなたが実施されても支障はないということでございます。 それから、1回目の質問の中でございましたとおりの、またご質問でございますけれども、後追いの申請ということがあったわけでございますけれども、これも中身につきましては、一応問題点はないということで、現地あるいは書類等もチェックしながら、適切な内容であったということで許可しておるものでございます。 いずれにいたしましても、この2件につきまして、4月の20日付けをもって、完了届が市の方に出されているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(金清守雄君) はい、市長。 ◎市長(讃岐照夫君) もうひとつ答弁漏れがございますけれど、市長はゴルフ場を推進するようにしとるのかどうかということでございますが、私は推進者とか中止をするようにというその立場にございませんので、その点はご理解をいただきたい。 ○議長(金清守雄君) 再質問を許します。7番。 ◆7番(鷲見侑君) 7番。 話が2~3煮詰まってまいりましたけれども、やはりこれは、県からの指導要綱に基づいて、では当該市におきまして、市長さんが意見書を求められたと。その中で、いわゆる41か条の誓約書なるものが出てきたから、それについてうんぬんしてあるわけでございまして、申請書が出ていないということも、それはあるわけですが、やはり誓約書が出た以上、それについて論じないと、誓約書をとった、担保力はあるとおっしゃって、なおかつ申請書が出ていないというような矛盾したようなことをやりますと、やはりこの申請書が出た時点で、その内容について論じるのが我々地元民でありまして、やはりそれは申請書が出てからやる面もありますが、やはりこの時点で、県の指導要綱、それに基づく意見書、その意見書の内容である41か条の誓約書ですね、やはり我々はここで踏み込まないと住民の方も不安であるし、そういうことは市長、やはりこの時点での論議は、僕は必要じゃと思うわけでございます。 また、再質問の中で申しましたように、市長さんはいわゆる開発業者さん以外に、東広島市はゴルフ場をやるんだと、協力してとおっしゃったことはありませんか。おっしゃってるでしょう。やはりそういうことは、じゃあ申請書が出てないのに、なんでじゃあそういうゴルフ場をやるんじゃと、協力してということをおっしやるんですか。矛盾しているじゃありませんか。 それから今の、保全条例に基づいて当該区長さんにですね、時間がかかるからやめと言ったのか、単なる説明をしたのか、取り下げさせたのか、その辺を明確に、何か今、どっちがどうなのかよく分からなかったんで、今言ったように、協力してくれということをおっしゃっていないのかおっしゃっているのか、そして最後の答弁漏れはあったんですが、とにかく今の、いわゆるゴルフ開発業者以外に協力してくれと、市はやるんだとおっしゃっていないのかおっしゃってるのか、今の区長さんにですね、いわゆる保全条例のことについてのどういうふうにされたのか、2点お願いします。 ◎市長(讃岐照夫君) 議長。 ○議長(金清守雄君) 市長。 ◎市長(讃岐照夫君) ゴルフ場につきまして、いろいろ誓約書が出ておることと、また、それが担保で生きるかどうかの開発申請の問題でございますけれど、この点につきましては、そういうことが誓約ができないと、いわゆる私の方とすれば、意見を知事の方へ付すことができませんよということのことでございまして、それはそれとして、またそういうことができると、いよいよ工事に入るという形になりますと、また今度はそれを担保ができるような協定書を結ばなければ、それは許可にならないわけでございます。そういう点は、ひとつはご理解をいただいておきたいというように思います。 それから、ゴルフ場はするべきだとかするべきでないとかということを私が発言したということがございましたけれど、そういうことはございません。さきほど申し上げましたように、私はゴルフ場を推進するとか推進しないとかいうような立場にはございませんので、誤解をしないようにひとつお願いをいたしたい。 ○議長(金清守雄君) 3回、もう1回あります。7番。 ◆7番(鷲見侑君) 議長。 今のが答えになっているかどうか、私としましては、立場上はそういうことはないからというようにおっしゃっていますけれども、やはりもし必要であれば、そういう方がおっしゃった、あるいは聞いたという問題も論じなければならないかもしれませんが、これはおくとしまして、いわゆる協定書という言葉は、再三私が本会議場で質問させていただく中で聞いております。しかしながら、今こういう問題ができておるということは、そういう意見書なり、いわゆる県の事前指導なりということができましたために、こういう問題が発生しているのは事実でありますから、そのことについて、我々市民あるいは議会は徹底的に調べて住民の納得を得なければならないし、また市長さんも、そういう立場で行政に携わっていらっしゃると思うわけでございます。 それで今、保全条例については今お答えがなかったんですが、そのことと、水質その他はですね、保留池その他はなされますにしても、おいしくてきれいな水が飲めるかどうか、もう一度お答えいただきたいと思います。お願いします。 ◎産業部長(松山一義君) 議長、産業部長。 ○議長(金清守雄君) はい、産業部長。 ◎産業部長(松山一義君) ゴルフ場の開発に関しましての水路の問題ですが、さきほど市長が申しましたとおりでございますが、昨年の11月の24日に、農業用施設の改良工事の申請が、これは市がやるという工事でありまして、市の方で工事をしてくださいということで申請がなされました。そこで予算の都合もありますし、平成5年度へ入るようにいうことでご指導いたしました。その後、さきほども市長も申しましたように、2月に、今度は変わって普通河川保全条例に基づく許可をするということ、これはまた申請者が工事をするという形のもので提出されましたので、産業部といたしましては、これは既に改良されたものでありますので、この申請書は自然に消滅したと、私の方では解釈いたしております。 以上でございます。 ○議長(金清守雄君) はい、市長。 ◎市長(讃岐照夫君) それから、私に対してきれいな水が飲めるのかどうかということでございますけれど、私は今、もろもろのことをご答弁を申し上げましたけれども、この41か条が担保ができて、なにをすれば、現時点での水と同じようなものが飲めるというように、私は考えております。 ○議長(金清守雄君) これをもって鷲見侑君の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。2時15分から再開いたします。                      午後1時50分 休  憩────────────────── * ──────────────────                      午後2時17分 再  開 ○議長(金清守雄君) 再開します。 引き続き一般質問を行います。5番伊野本雅昭君の一般質問を許します。 ◆5番(伊野本雅昭君) 5番。 ○議長(金清守雄君) 5番。 ◆5番(伊野本雅昭君) (登 壇)議長のお許しを得まして、今日の最後の一般質問に入らせていただきます。事前通告を5項目ほど出しております。1番目から順次やっていきたいと思います。 まず第1番目、今年度の税収見込みについてということでございますが、平成4年度決算の規模は、だいたい前年度並みになるようでございますが、バブル崩壊後の不景気の影響を受けたこと、それから当市としての公債費比率の将来の圧迫というようなことがその原因になって、今からもしばらく財政的には非常に苦しい状態になるんではないかというふうに思っております。 今年度当初予算も、前年の平成4年度当初予算とほぼ同程度の規模になっているということでございますが、ただ心配いたしますのは、景気の低迷がまだいまだに引き続いておると、長引きそうだという予想のもとに、こういうふうな伸びのほとんどない予算をたてざるを得なかったというようなことで、基盤整備がいまだ不十分、かなり今からも大規模な基盤整備事業をやっていかなければならない当市としては、非常にしんどい年度になってくるというふうに思っております。 先日、経済企画庁の景気は底を打ったという発表がございましたが、何やら政策的な発言らしゅうございまして、きのうも円が105円何銭というように非常に高騰しております。急速な、この急速な円高が景気の足を引っ張るんではないかということで、日本の景気の先行きの見通しも大変混迷をいたしておるということでございます。 その中で、やはり今問題になっておりますのは、輸出産業、特に自動車産業に対する打撃が非常に心配されるというような状態になっておることじゃないかと思います。 我が東広島市の経済は、自動車産業の動向にかなり大きな影響を受ける部分がございまして、マツダの今期の業績予想も、恐らく赤字決算になるであろうと、現在の円高水準が続けばですね、というような発表もされております。当市といたしましても、当市の経済自体も、先行きが大変心配されるというところであろうかと思います。 先般新聞には、今年度国の財政においても、大幅な歳入不足が予想されるという報道がございました。そのような状況の中で、今年度の予算規模自体がですね、当市においてどのように今から推移していくのであろうかということについての質問をいたしたいというふうに思います。 今年2月の当初予算作成時点の見通しでは、執行部の方では、個人市民税がだいたい7.1パーセント増、法人事業税が8.5パーセントの減少、それから固定資産税は償却資産の減少ということに足を引っ張られて、1.9パーセントの微増というような見通しにたっておるというようなご説明がございましたが、今の情勢の中でですね、これらの見通しについて変更はないのかという点について、説明をお願いしたいというふうに思っております。 今年度の最終的な決算ベースの財政規模というのがですね、どの程度になるのか。当初考えておられる財政規模よりは少なくなるのではないのかなというような心配がございまして、今の質問をさせていただいております。 それから、公債費比率もかなり高くなってきております。財政状態、今年度過ぎた状態で、済んだ状態でですね、どの程度になるのかというようなことについてお聞きいたしたい。 もし税収が、当初の見込みよりですね、少なくなるということになれば、公債費比率がかなり高くなっていく見込みがある現状をですね、公債費の発行によって予算規模を維持する。あるいは事業の消化をそれによって行うというようなことが、非常に難しくなってくるというふうに心配しておるわけでございます。特に国や県の補助事業、大規模事業というのは、これはある程度始まっておるものは、市自体としては執行していかざるを得ない。またこの市としても、執行してもらわなくてはならないというところがあるわけでございますが、非常に難しいところでございますが、そこら辺のしわ寄せがですね、単市予算あるいは生活予算の方に、しわが寄ってくるのではないかというふうに心配いたしております。そこら辺の見通し、それから対策というようなことも、ご説明いただければというふうに思っております。 それから2つ目の、策定中の長期総合計画見直しについてでございます。 現在策定中の、今年度の末を目安に策定中の長期総合計画。これは、市民の意見をできるだけ取り入れようとする姿勢、今市民懇談会ですか、何か所か開かれております。そういうふうなところから市民の要望を吸い上げて、長期総合計画の中に反映をいたそうと、こういう姿勢、これは大変評価できるというふうに私個人では思っております。さらに企画管理部長さんの話では、市民に長期計画のPRを積極的に行おうと、こういうふうなことを言っておられますので、大変結構なことで、こういう方向でどんどん進めていただきたい。今の長期総合計画の存在、それから内容についてですね、市民の中にそれを徹底して、ご理解をいただくというような形で進めていただきたいというふうに思っております。こういうふうな姿勢で市政を続けていただければ、市民の市政に対する関心と、それから評価を高めるということになると思いますし、市政に対する市民の参加意識を高める、さらに行政に対して協力姿勢をとっていこうと、みんなで町をつくっていこうというようなことになるんではないかというふうに、期待をいたしております。 しかしながら、市民の意見を取り入れれば取り入れるほど、また市民に長期計画の関心が深まれば深まるほど、長期計画の実現性というものが問われることとなると思います。その意味で、今回の長期総合計画は、その実現度が市民の目に見えるものでなくてはならないというふうに思っております。 これは去年の9月の一般質問で、私の方で若干、そのときにも出さしていただいたものでございますが、ほかの市の行政視察にいろいろ行きまして、長期総合計画とか、そういう扱いについて、あるいはその内容について、いろいろこう見させていただいておりますけれども、だいたい似たような抽象的な美辞麗句を羅列をしておると。長期総合計画を策定はしたものの、精神的な決意表明とか、あるいは希望を表明することに終わって、しまいには神棚の上にとらげてですね、飾っておるというふうな例が多く見受けられるわけでございますが、今回の長期総合計画は、私はこの市自体がですね、今からのまちづくりを進めていく上について、実現可能なめどというものを示す絶好のチャンスだというふうに思っておりますので、今回さらに述べさせていただきたいというふうに思っております。 長期総合計画の実現というものは、これは行政だけの目的ではないし、それから、行政だけに責任があるのではないというふうに私個人も思っております。本来市民各自が、それぞれの立場で責任を追い義務を果たさなければならない。市民全体でまちづくりというものを進めていかなければならないものだというふうに思っておるわけですが、そのためにも、行政当局はですね、総合計画を絵にかいたもちで終わらせない、全市民の今後のまちづくりの指針にするのだという、腰の座った姿勢で策定をしていただくことを望んでおるわけです。 各年度の事業計画、これが総合計画の実現を明確に目指すものとなる。これは理想でございます。しかしながら、それをやっぱり今からやっていかなくちゃいけないんじゃないか。それから、今までやってきた事業自体が、総合計画をどの程度実現できたのか、それがやっぱり、市民の目にはっきりと見えるものであってほしいというふうに思っておるわけです。それがはっきり分かるものとなればですね、その総合計画が、市民生活のほとんどの場で羅針盤の役を果たすということが、これが可能になってくるわけでございます。 昨年9月、同じような質問をさせていただきましたけれども、重複を恐れず、あえて再質問をさせていただきたいというふうに思いまして、質問をさせていただきました。 3番目に、区長制度の役割と現状についてということでございます。 これはさきほど鷲見議員からの質問もございましたけれども、区長は市政において大変大事な役職であるというふうに、私個人は思っております。行政と市民の間のパイプ役を果たしていただく、非常に大事な役割を果たしていただいておるというふうに思っておるわけです。特に、特定地域に対する行政上の情報を市民に伝達ずること、それから市民的な、地域的な市民の要望や意見を取りまとめ調整し、それを行政に伝達することなどが期待をされる役割でございますが、これは市政がうまく運営されていくかどうかについて、決定的に重要な役割であるというふうに思っております。 現状の、東広島市における行政区は、その規模において、さきほど鷲見さんの方からも話がありました、行政の方の市長さんの回答の中にもありましたけれども、大変大きな格差がございます。また区長さん自体も、その経験、知識に大きな開きがあり、有効に機能して非常にうまくいっている区と、そうでないところの差が非常に大きいということ、これが問題、現状の問題点としてあると思っております。 それから、行政区の分け方自体にも大変問題があるというふうに、問題がある地域もございます。例えばですね、私は西条本町に住んでおりますが、冠婚葬祭など地域的なつきあいは常会が中心であります。ところがその常会を2つに分けてですね、隣の平生つきあいのない常会と常会が半分半分が一緒になって、ひとつの区になっているというようなことがございまして、私も区長の経験がございますけれども、ちょうど新幹線の寄付がありまして、平生つきあいのないところへお願いに行ってですね、お願いをするというようなことで、非常にしんどい思いをしたことがございますけれども、ここら辺をぜひとも見直して、さきほど市長さんがおっしゃられた自治、市民の間あるいは地域の間のつきあいがですね自治とすれば、その自治が生かせるような区分けをしていただきたい。旧西条においては、今の区の見直しをですね、ぜひともしていただきたいというふうに思っております。 我が市の人口がどんどん増えてですね、新しい市民の割合が大きくなって、地域的なつきあいとか連帯意識を維持することが、だんだん難しくなってきております。この際ですね、行政区の見直しとか、区長の待遇の見直しをして、区長組織の再編成をしなければならない時期にきておるんではないかというふうに思います。 さらに私の私見を申させていただければ、大字単位程度に区長の連合会組織をつくっていただいて、区長さん同士の意見交換あるいは研修が可能な状態にしていただければですね、地域活動の再生、活性化というのが図られるのではないだろうかというふうに思っております。 ここら辺については、いろいろ難しい点もあるというふうに聞いておりますけれども、ぜひともそういうことを念頭に置いて、区長組織の見直し、活性化というものを図っていただきたいというふうに思います。 4番目でございますが、新設の県立高校の見通しについてということでございます。 今年の初めから、大変県会、県の中で大きな話題となっておった、高屋町に新設する予定の県立高校の進ちょく状態について、ご説明をいただきたいというふうに思います。 第5学区の高校生の学区外流出、この率が大変大きいという理由で、第5学区の普通県立高校の設置を望む声も聞きます。しかしながら、現状の学区内の高校の状態を見てみますと、入学志願者の倍率というものは必ずしも高くない。定員割れで困っている高等学校もあるというふうに聞いております。高校生の学区外流出度が高いということは、高等学校の、この地域における高等学校の数が絶対的に不足しているということは、これは基本的な事実でございますが、ただ単に普通の県立高校を増やすということは、定員割れ、ほかの今既に定員割れを起こしつつある学校のですね、定員割れを、さらに助長する結果になってしまってですね、流出自体は依然として起こってくるというようなことが起きるんではないか。あまり効果が、流出防止には効果がないんじゃないかというふうに私個人は思っております。 県立高校の学区制度そのものがですね、現在学力低下、学校間の特色のなさということを招いておりまして、魅力のある学校、高等学校を求めて、自分の意志で学区外に通学する生徒も、かなりの割合であるというふうに聞いております。市内において、今この東広島市にとっては市内において高校選択の幅を広げること、これが、これに対する要望が非常に強いんじゃないかと、こういうふうに思っております。そういうことを考えますと、全県を対象とした特色のある高等学校の新設というようなことが、ひとつの案として出ておりますが、ぜひともそういう方向で、県立高校の新設をお願いしたいというふうに思っております。 当然、今の市内にできる県立高校であるのに、市民の子供が行けないのは困るという声があがると思いますけれども、地域、地域社会とか、あるいは保護者の力で子供に対して用意をしてやれるというのは、せいぜい高等学校教育まででございまして、それからあとは、我々の子供は、社会へ出て、あるいは大学へ行って、他の地域の人たちとですね、肩を並べて自分の力だけでやっていかなくちゃいけない。そういうことを考えますと、むしろ我々が考えなくてはいけないのは、子供に対して、ほかの人たちと肩を並べて十分にやっていけるだけの力をつけてやることじゃないかと、こういうふうに思います。 だから、市民の子弟がですね、優先的に入れる高等学校を用意してやるということでなくてですね、努力をすれば入れる魅力的な高等学校を、この地域につくるというようなことが、今この東広島市にとっては必要なことではないかというふうに思っておりますし、県内の公立高校、特に県立高校の学力低下が非常に心配されておるわけでございますが、それに対するひとつの対策といいますか、そういうものになるんではないかというふうに、私の方では期待をしております。市長さんのご見解とですね、それから高校の開校の時期、見通しを、お聞かせいただきたいというふうに思います。 最後に、学校週5日制実施後の状況についてということでございますが、学校週5日制が実施される直前には大変いろんな議論がございました。活発な議論がございました。今既に現在、週5日制が実施されておるわけでございますが、現在の状況をお伺いしたいと思います。 子供に対するゆとりを持った、ゆとりのある教育、それから教師の労働時間の短縮というようなことを目的とする措置であるというふうに思いますけれども、それはうまく機能しておりますんでしょうか。そこら辺の状況をお尋ねしたいと思います。 さらに、そのとき問題点として指摘されました、教育時間が不足するんではないか、塾通いが増えるんではないか、それから、保護者の負担が大きくなるんではないかというようなことが、いろいろ指摘をされて、それに対する対策としてですね、いろんな案が説明をされましたけれども、その現状はどういうふうになっておるのかということで、そこら辺のご説明もいただきたいというふうに思います。 以上5点について、質問をさせていただきます。 ○議長(金清守雄君) 答弁を求めます。 ◎市長(讃岐照夫君) はい、議長。 ○議長(金清守雄君) 市長。 ◎市長(讃岐照夫君) (登 壇)伊野本議員のご質問に、お答えをいたしたいと思います。 まず、今年度の税収見込み等についてのご指摘がございました。 先の議会に議決をいただきました平成5年度予算におきます歳入予算のうち、自主財源でございます、自主財源でもあり、また歳入に占める割合の高い税収について、現時点における税収見込みを行います中で、今後の見通しについてのご質問というように受け止めたわけでございますが、ご指摘のように、国におきます税収不足もかなり大幅になることが報じられております。ちなみに、広島国税局がまとめました中国5県の平成4年度分の所得税確定申告状況によりますと、3年連続で過去最高を更新してきた所得金額、また納税額が、土地や建物などを売却した譲渡所得の大幅な減少が響いてきて、所得税の納税額が前年に比べて33パーセントも減額になったということが報じられております。 こうした中で、個入所得に代わります市民税につきましては、国税におきます所得税減収と同様に譲渡所得の伸びが予想よりも低く、補正による増額は難しい状況とも言えます。 なお法人市民税におきましては、各社の決算申告等の状況によりますので、今後の補正化の要否につきましては今しばらく時間をいただきたいというように思います。 次に、固定資産税関係の予算についてでございますが、土地、家屋、償却資産につきましては、当初予算を幾分上回ってくるんではないだろうかという推測をいたしております。 以上のような現状を踏まえまして、法人市民税など、現時点におきましては見込みの難しいものもございますが、おおむね当初予算における税収総額は確保できるというように思っております。 次に、最終的な財政規模でございますけれど、基本的には今後の歳入の状況に応じて、補正予算を編成することになるわけでございますが、新たに発生をする事業につきましては、緊急度あるいはまた重要度など十分検討した上で対応していく所存でございます。そうした中で、景気対策のように補助金や交付税措置のある有利な事業については、積極的に取り組む必要があろうかと考えております。 これらにつきましては、現在のところ税収の増加が見込めませんので、当面は都市基盤整備基金等を充当したいというように考えております。 今後の補正予算を勘案いたしますと、本年度の最終的な財政規模は、平成4年度の決算ベースと同様に、当初予算に対しまして8パーセント台の伸びになるのではないかというように予測なり、推計をいたしております。 なお、ご指摘の公債費の比率でございますけれど、この算定に必要な標準財政規模等が確定をしていないこともございますが、税収の大幅な増減がないものとした場合、16パーセント台の後半と推計をいたしております。また現在の状況のまま推移していきますと、予定している事業の変更は現時点では考えていないわけでございまして、そういう点で、ひとつご理解をいただきたいというように思います。 続きまして、策定中の長期総合計画についてでございますが、総合計画は、本市の長期的、総合的な都市づくりの指針となるものでございますので、今回の改訂作業を進めるにあたりましては、高速交通化あるいは高度情報化、国際化、高齢化、価値観等の多様化といった時代の流れを踏まえますとともに、本市の特性や取り巻きます環境の変化の対応を基本とした視点にたって取り組んでいるところでございます。 こうした都市づくりを進めるにあたりましては、市民と行政の強い信頼関係の中で進めることが必要でございます。そのためには、基本になります計画の策定段階から市民のご意見等を幅広く承り、市民の意向を反映させることが大切だというように考えております。策定をいたしました計画が、市民の理解と協力を得て着実に実施されることがさらに重要であることは、申し上げるまでもないところでございます。そのため、現在市民懇談会を通じまして、可能な限り市民の皆様のご意見をお聞きしている段階でございます。 しかしご指摘のように、実現できる計画とするためには幅広い意見を尊重しながらも、目標年次なり、あるいは財源などの制約もございますので、重点的な選択も必要なことでございます。その視点にたちまして、長期的に市の発展に寄与することが期待をされるもの、あるいは市域全体にわたって普遍的に住民福祉の向上に資することが期待をされるもの、また市域を超えて、広域的な立場から市全体の発展に寄与することが期待をされるものなどがあげられるわけでございますが、また地域の特性や課題、さらには緊急性なども視点に置くことも当然必要でございます。これらの総合的な勘案をした上で、長短期的な観点にたちまして、財政的な立場の考察をも行い、基本構想なり基本計画、実施計画の各段階に応じて、これらを盛り込んでまいりたいというように考えております。 以上申し上げましたことを踏まえながら、ご指摘のように、これも実現性がなくてはいけないわけでございますので、今後の作業を進めてまいりますが、計画策定後は市民の皆さんに十分理解をしていただき、また理解しやすい都市づくりを進めるために、この長期的な計画等踏まえまして実施計画をも策定をし、この実現度ということを常にチェックをしてまいりたいというように思っておりますので、ご理解をいただきたいというように思います。 次に、区長制度につきましては、先般の鷲見議員のご質問に答弁も重複する点があると存じますけれども、基本的には、昭和57年の東広島市行政運営審議会の答申を尊重し、今後人口増加等による行政区の肥大化は続くものと思われますけれど、鷲見議員にもお答えをいたしましたように、住民自治組織としては、100世帯から150世帯程度が、コミュニケーションもうまくいくんではないだろうかというように思っております。 しかしそういう中で、鷲見議員にも申し上げましたけれども、あくまでも、地域住民の自由な意志による組織の編成が可能であれば、行政的に誘導していくことも考えております。このことも、答申にはいろいろ言われておるわけでございまして、また一方、世帯数の非常に多い地区でございましても自治組織が整った区もございます。例えば、副区長とか班長などというのを置かれまして、十分機能がしていっている区もございますので、そういう点は、そういうところでやはり一律にということでなく、地域の住民の意志も尊重いたしまして、行政があまりタッチしないで、自治組織に任していくのが妥当ではないだろうかというように思っております。そのことは、いろいろ答申にもございますのでご理解をいただきたいと思います。 また、ご指摘の連合会組織でございますが、既に組織をされているところもあるわけでございまして、旧町単位あるいは旧村単位の自主的な連合組織も、また自主的に組織をしていただきますように進めてまいりたいというように考えております。 また区長の待遇につきましていろいろご指摘がございまして、物価の上昇等考慮し、必要のつど見直しを図っていきたいというように考えております。ちなみに、今年度1世帯あたり900円からこれを1,000円に増額したところであります。今後他市の状況等、実態をも調査をしながら、これらを尊重いたしまして、本市の行政区のあり方等につきましても、参考になるものから検討して、改善ができるものは改善をしていくというように進めてまいりたいというように思いますので、ご理解をいただきたいというように思います。 それから最後に、私の答弁では最後になりますけれど、新設高校の見通しについてというご指摘がごさいました。 新設高校の設置につきましては、ご承知のとおり、平成4年の12月に新設高校整備検討委員会から広島県に提言がなされたわけでございます。この提言では、個性化あるいは国際化を視点に置き、国際化社会に貢献できる、個性豊かな人材育成を目指す新しいタイプの高校新設が必要であるというようにされておるわけでございます。広島県におかれましては、この提言に基づきまして、現在設置形態をはじめといたしまして、学科構成なり、あるいはカリキュラムなどの提言の具体化に向けまして、内容や課題事項等の整理が進められておるところでございます。 そこで、これを全県を対象とした特色ある高等学校についてということでございますが、ご指摘のように、設置学科を普通科とし、通学区域を第5学区に限定することが望ましいというような意見もございますけれど、同提言におきましては、本県の公立高校の課題を踏まえまして、生徒の個性や興味、関心に応じて専門的な教育を行う普通科系の新しい学科構成による、全県一円を通学区域とした特色ある高等学校の設置が必要であるというようにされております。 本市にとりましても、急速に進みます国際化あるいは高度情報化に対応していくために、画一的な教育から質的な転換を図り、個性豊かな人材を育成することが極めて重要な課題でございます。また全県一区の場合、地元入学者が6割から7割の割合を占めている既存学校の実態や、同提言にもございます、東広島地域の生徒像にも配慮すべきとの意見が示されていることなどを考えますと、市外通学の是正あるいは賀茂高等学校の過大規模化の解消というような観点からも、この提言というのは、私は非常に説得力のあるものだというように受け止めております。 したがいまして、本市といたしましては、そういう提言のような形の中での高等学校を、ぜひ設置をしていただきたいということを踏まえまして、提言の趣旨に沿った県立高校が早期に設置をされますように、引き続き広島県ご当局に強力に働きかけていきたいというように考えておりますので、ご了承をいただきたいというように思います。 私からは以上でございます。 ◎教育長(山内吉治君) 議長、教育長。 ○議長(金清守雄君) 教育長。 ◎教育長(山内吉治君) 伊野本議員の、学校週5日制の実施後のその後の状況はどうかというお尋ねでございます。 本市としましては、平成4年の3月、学校関係者あるいは社会教育関係者等から成ります、東広島市学校週5日制連絡協議会を設置をいたしまして、円滑な導入実施が図られるように協議会をつくりまして、そのつど協議を重ねてきております。また子供たちの活動範囲が、小・中学校区ということで、市内の各小・中学校区ごとに、やはり推進協議会をつくり、子供たちの生活を実りあるものにするための協議を重ね、自然体験や郷土の歴史調査等の具体的な活動を進めてきているところでございます。 また啓発活動としましては、各小・中学校で参観日後の、あとの話し合いや学校だよりを通して、保護者に学校週5日制の意義を知らせることはもちろんのこと、市広報におきましても昨年度3回シリーズで掲載をし、市民の皆さんにその意義を広めてきたところであります。 それから、教育施設の開放につきましても、小・中学校とも、校庭それから体育館、図書室の開放を行いまして、児童、生徒がより安全に活動できるよう、各学校とも管理指導員を配置をしているところでございます。また公民館、美術館等の社会教育施設も開放いたしております。 このように、各面からの体制をつくりながら、今日までちょうど、昨年の9月から今10回目を数えるわけでございますが、各学校で主体性、地域の特色を生かしながら、第2土曜日を迎えているのが現状でございます。 お尋ねの、子供に対するゆとりのある教育の効果についてでございますが、小学校におきましては昨年度、中学校におきましては本年度、学習指導要領が改訂をされまして、学校週5日制の実施とあいまって、学校行事それから学習内容の精選等を通して、ゆとりある教育ができるよう指導してきているところであります。 その効果はどうかというご指摘でございますが、学習指導要領の趣旨に、特に個を生かす学校教育が推進される中で、徐々にではありますが、子供たちもゆとりを持って学校生活が送れるようになってきているところであります。 学校週5日制が実施された中で、教師の労働時間は必然的に短縮をされたことは事実でありますが、いわゆる学校週5日制実施の目的そのものではないわけでございます。したがいまして、今日の労働時間短縮の動向の中で、学校5日制とは別に、教職員の任命権者であります県教育委員会においても、労働時間短縮に向けてのいろいろの工夫、努力がなされてきているところであります。当然、5日制完全実施の段階になりましたら、これは整合性をもって解消していくものと思っております。 次に、指導時間の不足あるいは塾通いの増加、それから保護者の負担が大きくなるのではないかというお尋ねでございますが、現在月1回の実施において、指導時間が不足し学力が低下したとか、あるいは塾通いが増加したとか、あるいは保護者の負担が大きくなったという状況は、現在まではございません。 参考までに、昨年11月に調査した子供の状況を申し上げますと、学校や家庭の指導の中で、子供たちは家庭や地域で親、兄弟、友達と一緒に過ごしたというのが、小・中学校一緒で60パーセントを占めております。また、事故や問題行動等が起きたかということもございます。今のところはございません。 いずれにいたしましても、今後ご指摘のようなことが起きないように、また学校週5日制も、やがては月2回の実施も、ただいま文部省からはっきりは、明確には通知はございませんが、近い将来には考えられますので、そのことも踏まえながら、学校週5日制の趣旨が真に生きるように、学校はじめ関係団体に、継続して指導や協力をお願いをしていく所存でございます。 ○議長(金清守雄君) 再質問があれば許します。 ◆5番(伊野本雅昭君) 議長、5番。 ○議長(金清守雄君) 5番。 ◆5番(伊野本雅昭君) 大変ていねいにご回答いただきまして、ありがとうございました。 3番目の区長制度の件について、ちょっとご要望をいたしたいというふうに思っておりますんですが、これは、私の方で実際に市民部さんの方にですね、1年ほど前に、今のような趣旨のお願いをいたしまして、実態調査をすると、それから対策をたてると、こういう話をいただいておりますんですが、このあいだ部長さんにお聞きしますと、いまだそこら辺が、実態調査の継続中であるというようなお話でございましたけれども、ぜひとも今の現状をですね詳しく調査をしていただいて、現状に、実際の現地に合うですね、区制の見直しですね、ここら辺はぜひとも考えていただきたいと期待をいたしております。なんとか今年度中には、そこら辺の目鼻をつけていただきたいということを要望いたしまして、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(金清守雄君) これをもって、伊野本雅昭君の一般質問を終わります。────────────────── * ────────────────── ○議長(金清守雄君) お諮りいたします。 議事の都合により、本日はこれをもって日程を終了いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(金清守雄君) ご異議ありませんので、本日の日程を終了いたします。 明日16日は、引き続いて一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。ご苦労様でございます。                      午後3時2分 散  会────────────────── * ────────────────── 以上のとおり会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 東広島市議会議長   金 清 守 雄 東広島市議会議員   北 野 雅 司     〃      木 原 亮 二     〃      貞 岩   武...